Question
いすに座って足を組むとどんな悪影響があるのですか?
Answer
足を組んでいすに座ることは歯の噛み合わせを悪くする原因になります。実際に、足を組んだ姿勢で歯を噛み合わせると、足を組んでいないときに比べて顎の位置がずれてしまうことが明らかになっています。コンピューターで解析すると、足を組んでいないときと比較すると、足を組んでいるときは歯の接触面積は半分以下、噛む力も半分以下になるという結果がはっきりと出ています。
このように、いすに座って足を組んだ状態で食事をしたり、ガムを噛んだりしていると、顎関節にずれが生じ、噛み合わせがおかしくなってきます。また、顎関節のずれは、肩こりや首の痛みの原因にもなりますので、いすに座るときは、足を組むことをやめ、身体への負担が少なく、見た目にも美しい姿勢で座るようにしましょう。
■こんな座り方していませんか?
脚を組んで膝を内転させていますが、ポーズを作るために肩と腰椎、さらに足首も外旋させるモデル座りは大きな負担がかかります。真似をするのはやめましょう。肘掛けにもたれたり、足を投げ出したりするのもよくありません。
■美しくいすに座るためのポイント
・自然な形で背もたれに腰を当てる。
・深く腰掛ける。
・首すじをぴんと伸ばす。
・胸を張り、顎を引く。
・足をそろえてまっすぐ下へ。かかとを床につける。
※参考書籍
「POSTURE(ポスチャー) 1998年11月号」
丸茂 義二先生
一般財団法人 第一生命財団
(旧 一般財団法人 姿勢研究所)
「Tarzan 2016年2月11日号」
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