ドクター ガムをかみながら歩く
2015.01.20
ガムをかみながら、手を振って歩く。
ただこれだけで、単純なウォーキングでは得られない効果があるのです。
私たちの体の中には「セントラル・パターン・ジェネレーター(CPG)」というものが組み込まれています。これは、「リズム発生器」のようなものだと考えてください。
実は、私たちの生活の中で、この「リズム発生器」が最大限に使われている動作が「歩行」と「咀嚼」なのです。歩いているとき、食べ物を口の中でかんでいるときに、ある一定のリズムが刻まれるのは、このセントラル・パターン・ジェネレーターが機能しているためです。
咀嚼の「リズム発生器」は、大脳のすぐ下にある脳幹にあり、歩行の「リズム発生器」は、腰骨の中の腰髄にあると言われています。「イチ、ニ、イチ、ニ」と声を出して歩くとリズムがとれて歩きやすいように、かみながら歩くことで、体の中のさまざまな部分で生じるリズムが共振し、歩きやすくなるのでしょう。
左右の動作をもっとバランスよく行うために、ガムをかみながら歩いてみることをおすすめします。そして、ガムを噛むならキシリトールガムにしましょう!
※「アタマがどんどん元気になる!!もっと脳の強化書2」 加藤 俊徳 株式会社あさ出版