ドクター よい睡眠が子どもの成長を支える
2025.03.18
こんにちは。院長の加藤彰です。
今月は子どもの睡眠について
お話ししましょう。
みなさんはお子さんの睡眠について、
誤った認識を持ってないでしょうか。
例えば、
「丸まって寝ているなんてかわいい」
「寝息が聞こえるのは彼女が生きている証拠だ」
「元気ないびきをかいているってことは、
深い眠りについているのだろう」
「この子寝たときと違うところにいるわ、
なんてかわいいの」
など
「あまり睡眠を必要としない
子どもがいるというのは迷信です。
たしかに、ほとんどの子どもは
自分が疲れていると伝えられないし、
たとえ疲れているとわかっていても
なかなか自分から言い出さないものです。
しかし、どんな子どもでも
適切な量の睡眠を取ることが必要です。
深い睡眠が妨害されることに対して
子どもが順応することなく、
成長や学習を阻害してしまうだけなのです。」
ではよい睡眠とはどんなものなのでしょう。
「それは静かで途切れることなく
年令に合った時間だけ眠り、
その結果すっきりとした自覚を得るもの」
静かで途切れることのない
深い眠りは記憶力を高めたり、
トラウマによる体験に対処したりするために
必要不可欠な行為です。
また、脳と体をしっかり回復させるための
適切な睡眠が取れていないことで、
自分自身を苦しめていると
気づく人は少ないと言われています。
例えば、5時間以下の睡眠では
死亡リスクが15%も増加。
現在糖尿病、統合失調症、心臓発作、
脳卒中、アルツハイマー病と
睡眠不足や断片的な睡眠を
関係づける研究も行われています。
では睡眠時間はどのくらい必要なのでしょう。
つまり、よい睡眠とは
良質+適量=よい睡眠ということになりますね。
しかし、今このよい睡眠が
とれないお子さんが増えているようです。
それはなぜでしょう?
つづきは次回に。
参考図書:眠りで子どもは変わる~健康な子どもを育むメソッド~
(著)Sharon Moore
(監訳)日本小児口腔発達学会/井上敬介