Question

ノンメタルクラスプデンチャーなのに金属が入っています。なぜですか?

Answer

ノンメタルクラスプデンチャーには、剛性を与えるため金属のフレームを用いたものと全く金属を使っていないものの2種類があります。

金属のフレームを用いたノンメタルクラスプデンチャー

基本的には広い範囲で適応可能ですが、以下の症例では難しくなります。

1.片側に偏在する少数歯残存症例

2.すれ違い咬合

3.臼歯の咬合支持がない

4.支台歯にアンダーカットが少ない

5.う蝕や歯周疾患がコントロールできない

6.ブラキサー

7.レジンアームの幅を確保できない

 ●全く金属を使っていないノンメタルクラスプデンチャー

装着当初は大きな問題はありませんが、残存歯や顎堤の保全という点では問題が起こることがありますので、以下のような特別な場合に適応します。

1.暫間義歯

2.金属アレルギー

3.前歯部の少数歯欠損

4.義歯の機能力の負担がかからない症例

5.審美性を優先せざるを得ない症例

6.歯の切削(前処置)に同意が得られない症例

※参考書籍
 「ノンメタルクラスプデンチャー 長く使える設計の原則からメインテナンスまで」
 谷田部 優 著  クインテッセンス出版株式会社

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