Question
寝たきりの要介護者・嚥下障害者の口腔ケア方法を教えて下さい。
Answer
不規則な生活(睡眠不足)や栄養状態の悪化、口腔衛生状態の低下、義歯の紛失などが重なり、肺炎を起こしやすくなることが知られています。特に高齢者の方では、嚥下障害を有する場合が多く、ムセなどの症状もなく誤嚥性肺炎を起こします。
寝たきりの要介護者・嚥下障害者でも、断水や避難生活などで水の使用を最低限にしなければならない場合でも、口腔ケアはできます。
付き添いの方は以下の方法を参考にして、口腔ケアを実施して下さい。
- 口唇や口内の乾燥部位を水で濡らして加湿する。
- 30ml程度の水が入ったコップAとBを用意する。
(A・・・洗い専用、B・・・ゆすぎ専用) - 歯ブラシを水で濡らし、その歯ブラシについた水で口内を加湿しながら歯磨きをする。
- 歯磨きをしながら口内の汚染物を布(ガーゼ)やティッシュで回収する。
(ガーゼやティッシュがなければ、台所のスポンジのかけらをカットして代用できます) - こまめに歯ブラシをAコップで水洗い、Bコップでゆすぎ、歯磨きを繰り返す。
- 最後に口内の汚染物を回収し終了。リップクリームがあれば口唇に塗布。
高齢者や嚥下障害者は口内を拭くだけでは肺炎リスクが高くなります。