Question

最近ちまたで「口呼吸は悪い」と言われていますが、どう悪いのでしょうか?

Answer

無意識で口をポカンとあけている方を見かけます。このような方は口呼吸をしています。
最近の研究から、口呼吸が様々な健康トラブルの原因となっていることが分かりました。

口呼吸による害
口が乾く(ドライマウス)

口を絶えずあけているために唾液が蒸発し口、口唇が乾燥します。

のどが炎症を起こしやすい

空気中の細菌やウイルスがのどの粘膜や気管を直撃します。

前歯の着色

ていねいに歯磨きをしても前歯がすぐ茶色くなります。

むし歯や歯周病になりやすい

唾液の殺菌、抗菌、清浄作用が低下し、口の中はむし歯や歯周病になりやすい環境です。

いびき

口を開けて寝ていると、舌根が気管を塞ぎいびきをかきます。

皮膚疾患の重症化

唾液の殺菌作用が低下し細菌やウイルスが付きやすいからと考えられます。

口臭

口の中の炎症のせいで口が臭います。

アデノイド顔貌の増加

アデノイド顔貌とは、鼻が悪い小児独特の顔貌のことです。

特徴

  1. 面長・・・ドリコ(咀嚼筋系が弱い)
  2. 上下顎のアーチが狭く、V字型を呈する
    (上顎前方部の狭窄、上顎歯列弓の狭窄および両側臼歯部交叉咬合)
  3. 上顎前突傾向(上顎切歯の唇側傾斜)
  4. 前歯部叢生
  5. 前歯部開咬傾向
  6. 口唇が厚く、乾燥して荒れている
  7. アップノーズ
  8. 臼歯部の過萌出
  9. 目の下のクマ
口呼吸の改善

口の周りの筋肉の衰えや未発達があると、唇を閉じていることができずに口呼吸になります。
唇を閉じる筋肉を鍛えるトレーニングによって、口呼吸から鼻呼吸に改善します。

口をつぐんだ時、あなたの舌の先は・・・

舌先が下の歯の裏に付く方は、唇の筋肉が弱くなっています。
ふだん口をあけていませんか?

※参考書籍
 「早期治療」
 著 Alialbar Bahreman
 訳 嶋 浩人/石谷 徳人
 クインテッセンス出版株式会社

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