セラミック修復物自動製作システム CEREC AC / BlueCAM(セレック)
CEREC ACとは
当院では2014年10月に、セラミック治療において厚生省 高度先端医療技術指定の最新技術CEREC 3をCEREC ACにグレードアップしました。
(CEREC3は2009年4月25日に導入したものです)
CEREC ACは、コンピューターで歯型を計測し、個人差のある複雑な歯の凹凸を分析します。長年に渡って集められた膨大なデータを元に、隣接する歯などから本来あるべき歯の形を作成することに加え、患者様の実際の噛み合わせをスキャンして設計できます。
BlueCAM とは
CEREC ACと同時にBlueCAMと呼ばれる光学印象採得用カメラも導入しました。
波長の短い青色LEDを用いるBlueCAMを使うことで、従来機よりも高精度な写真撮影が可能になりました。(約6割増の情報を取り込むことができます)
高精度な画像を扱えるということは、より適合のよい補綴物を作ることができるということです。
また、口腔内の見えにくい領域も迅速かつ簡単に撮影できますので、これまで以上に撮影時の患者さんの負担が減ります。
他にも、手ブレの解消、実用的なカメラ形状など、撮影精度の向上につながるメリットが取り込まれています。
CEREC ACとBlueCAMでできること
CEREC ACとBlueCAMの導入で正確な測定と多数の情報の処理ができるようになったため、今までに比べ、より患者様にマッチしたインレーやクラウンを作成することが可能になりました。
また、「CAD/CAM冠(ハイブリッドセラミック)」、「セレック(オールセラミック)」という2つのメニューから治療を選択できるようになりました。
※「CAD/CAM冠(ハイブリッドセラミック)」は2014年新たに保険適用となった白い被せ物です。小臼歯に限られる、装着後2年以内は取り外しできないといった保険治療の制約があります。
|
専用のパウダーを噴射します
光学カメラで撮影します
|
CEREC AC
|
専用カメラで患部を撮影
|
|
|
3Dソフトを使って立体化
|
材料であるセラミックを高速加工
|
施術前
|
施術後
|
CEREC AC で治療するメリット
セレックとCAD/CAM冠 共通メリット
- 金属を使用しないため、金属アレルギーが気になる患者様も安心です。
- 保険の銀歯と比べると、色調が白く、審美性に優れています。
- 院内ですべての工程が行えるため、短い製作期間で完成できます。
セレックだけのメリット
- 審美性にすぐれ、天然歯に近い状態で仕上がります。
- セレックは直接口腔内を撮影してその場で設計できるので、即日で治療部位の修復を
完了することが可能です。
(CAD/CAM冠は石膏模型を撮影するために数日必要となります。) - 経年的色調変化がなく、プラーク(細菌)が付着しにくい特徴があります。
CEREC ACで用いるブロックについて
セレックでは、カメラで撮影した画像を元に、詰め物・被せ物をパソコン上で設計します。その設計したデータを元に、セットしたブロックを機械が自動的に削り出します。
当院では、セレックのブロックにオールセラミックのもの、CAD/CAM冠のブロックにハイブリッドセラミックのものを使用しています。オールセラミックは、全体が陶材で出来ていて、 非常に見た目が良いのが特徴です。
オールセラミックのブロックには様々な種類があり、 主に当院ではより天然の歯牙に近い透明感をもつ『IPSエンプレスCADブロック』を使用しております。
その他にも、『セレックブロック』、『ビタインセラムブロック』、 『e-maxブロック』など、約100種類のブロックがあり、 患者様一人一人に合った色のブロックを選択しています。
診療内容「セレック」(CEREC ACを使った治療)はこちら