Question

矯正治療中に向精神薬を服用したら、噛み合わせに変化が生じていると言われました。どうしたらいいですか?

Answer

筋弛緩作用のある向精神薬を服用すると、舌の筋弛緩により新たな舌癖や低位舌などの機能異常が起こることがあります。その結果、歯列に加わる舌圧などに変化が生じ、歯列弓形態に変化をもたらすため、服用量が多いときに矯正治療を行ったとしても、噛み合わせを安定させることが難しくなる可能性があります。そのため、筋弛緩作用がある薬を常用する場合には、当該の専門医へ対診し、矯正治療の可否の判断と、薬の服用量の減少を確認した後に矯正治療を行う必要があります。また、治療終了後においても舌癖は残存することから、不均一は舌圧が加わったとしても歯列形態の変化が起きないように、固定式および可撤式リテーナーを用いて保定を強化することが重要です。

 

※参考書籍
 「これで解決!矯正トラブル」
 編著 末石 研二、野嶋 邦彦、片田 英憲
 クインテッセンス出版株式会社

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