Question
インプラント治療後も禁煙しないといけませんか?
Answer
インプラントを長持ちさせたいなら、禁煙することをおすすめします。喫煙者のインプラントと骨が結合する確率は、非喫煙者と比べると、10%以上低いという米国の調査報告があります。このため、ヘビースモーカーの人には、インプラント治療をしないという歯科医師も少なくありません。
たとえインプラントと骨が結合したとしても、その後の感染リスクも高くなります。喫煙するとニコチンの作用によって血管が収縮し、血流障害が起きます。すると、インプラント周囲に酸素や栄養素が不足し、菌の攻撃を受けやすくなるのです。さらに唾液が減って自浄作用も低下することから、インプラント周囲炎を起こしやすくなります。
インプラントの成功率を高め、長持ちさせるためには、治療前はもちろん、治療後も禁煙を続けることが大切です。
※参考書籍
『やっぱり大切!「かめる幸せ」をとり戻す』
日本口腔インプラント学会 朝日新聞出版