Question
シックデイの対策について教えてください。
Answer
1. 軽症時の飲水・食事
シックデイで血糖コントロールがうまくいかなくなる原因として、発熱、下痢、嘔吐、食事がとれなくなることが挙げられます。このうち、発熱・下痢・嘔吐は脱水が問題になり、食事がとれないことは脱水に加えて糖分不足につながります。つまり、シックデイが軽症で食事ができる場合、水分補給と糖分の摂取が大切になります。
【水分摂取】
1日に1~2リットルはとりたいところです。野菜スープやみそ汁などで水分を補うと、水分と一緒にミネラル分もとることができます。
【糖分=炭水化物】
うどん、おかゆ、雑炊、果物など、すぐにエネルギーになるようなものを食べると効果的です。
2. 安静と保温
シックデイのときは病気になっているわけですから、安静と保温を心掛けてください。体力の回復と維持が重要です。
このような時は、出来るだけ早く医療機関を受診してください。
- 発熱、消化器症状が強いとき
- 24時間にわたって食事摂取や飲水ができないとき、食事や飲水の量が著しく少ないとき
- 血糖値が350mg/dlの状態が持続、血中ケトン体が高い、尿中ケトンが強陽性のとき
- 意識状態の悪化がみられるとき
日本糖尿病学会 ホームページ 糖尿病診療ガイドライン2019
日本糖尿病学会編・著.糖尿病診療ガイドライン2019.南江堂; 2019: 340より改変
重度の低血糖により糖尿病昏睡を起こすこともありますので、ご注意ください。
※参考書籍
「月刊 糖尿病ライフ さかえ 2020年3月号」
日本糖尿病協会