Question

歯を抜いて根っこの処置をし、その歯をまた同じ位置に戻すと聞きました。これってどういうときにされていますか?

Answer

そのような処置を「再植」といいます。

再植の適応症

  1. 口腔内での処置が解剖学的に困難とされる大臼歯
  2. 舌側への頬舌的な傾斜の著しい歯
  3. 再植と同時に歯の挺出処置を行う歯 など

再植の非適応症

  1. 根管経由の根管治療が可能な歯
  2. 歯根端切除術が可能な歯
  3. 歯根の湾曲や肥大がある場合や残存する歯質が薄く、抜歯時に破折の恐れがある歯
  4. 歯根が開大した複根の歯
  5. 歯周疾患を有し周囲の歯槽骨の吸収が著しい歯
  6. 再植後に十分な歯根長が得られない短い歯
  7. 外科的な侵襲に耐えられない患者

 

木ノ本喜史, 朝日陽子, 林美加子:外科的歯内療法としての歯の再植術, 日歯内療誌, 34: 1-10, 2013.

※参考書籍
 「日本歯内療法学会雑誌 第39巻 第3号 平成30年9月 歯内療法
 日本歯内療法学会

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