Question
妊娠すると歯が悪くなるって聞きますけど、私はもともとむし歯が少ないし歯科健診には行かなくても大丈夫だと思います。
Answer
妊娠すると、つわりで歯みがきがつらくなったり食の好みがガラリと変わったり一度に食べられないので間食が増えたりして、むし歯菌が喜ぶような変化がお口のなかに起きやすいんです。ぜひ歯科検診を受けて歯を守っていきましょう。
リスク1 つわり
- 歯ブラシを口に入れるとオエッとなりやすく、歯みがきが難しくなる。
- 歯みがき剤の味が苦手になると、歯みがき剤に入っているむし歯予防に有効なフッ素を利用できない。
- お口に胃液が逆流し、強い酸に触れた歯の表面が溶けてしまう。
リスク2 食の好みの変化
- 甘い物が好きになると、むし歯菌の大好物、「砂糖」をたくさんとるようになる。
- 酸っぱい物が好きになると、強い酸が歯に触れる機会が増え、歯の表面が溶けやすくなる。
リスク3 間食
- ちょこちょこ食べると、そのたびにむし歯菌はエサをもらえて大喜び。とくに甘い物をよく食べるとむし歯になりやすくなる。
リスク4 唾液の減少
- 妊娠によるからだの変化にともなって分泌量が減るため、唾液の粘り気が増し、お口のなかが洗い流されにくくなる。
- 唾液が減ると、むし歯になりかかった歯を修復してくれる唾液の再石灰化作用が弱まってしまう。
CHECK
酸っぱい物が上がってきたり、酸味の強いものを食べたあとは、無図でブクブクうがいをしましょう。
※参考書籍
「nico 2018.5 クインテッセンス出版株式会社」