Question

頬の筋肉が痛くなるのはなぜですか?

Answer

閉口筋の働きの主体は、咀嚼運動と会話運動です。これらの運動に共通しているのは、閉口筋は収縮と伸展を繰り返すということです。このような筋肉の活動では疲労したり痛みを生じたりすることはありません。

一方、持続的に筋肉が収縮し続けるような状況は、生理的な機能としては想定されていません。持続的な閉口筋収縮に関する研究をみると、最大咬合力の40%の筋活動量で咬み続けた場合の限界は1.4分であるのに対し、7.5%の筋活動量で咬み続けた場合の限界は約2.5時間であるということです。さらに、前者では咬筋の圧痛は翌日には消失するのに対し、後者の場合だと翌日まで圧痛が残ります。つまり、筋の収縮が長時間化することにより筋痛が生じる可能性が考えられます。

※参考書籍
 「顎関節症のリハビリトレーニング」
 木野 孔司 編著  医歯薬出版株式会社

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