Question

「むし歯は一度できると進む一方だ」とこれまで思い込んでいましたが、止まったり、治ったりするのですか?

Answer

穴が開いてしまったら難しいですがCOの段階なら止めることができますし、うまくいけば健全歯にもどすこともできます。むし歯には慢性型と急性型があり、慢性型は進行しにくく管理しやすいです。

 

少し前まではむし歯は「一度できてしまったら悪くなる一方だ」「早く削って詰めたほうがいい」と信じられてきました。しかし現在ではむし歯学の研究が進み、むし歯の抑制法のエビデンスが確立されています。その結果、軽々に削って詰めたりしないほうがいいことが明らかになっています。

 

ある地域の児童生徒(小学1年生~中学1年生)のCOを2年間追跡した調査結果があります。

「COと診断され経過観察を続けた結果、2年後には53%はCOのまま進行が停止しており、35%は健全歯に戻っていた。削る治療が必要になったケースは12%にとどまった。」

このことからも分かるように削って詰める前に、指導と経過観察を受けることがとても重要です。

 

※参考書籍 「nico 2016.4 クインテッセンス出版株式会社」

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