Question
フライパンのフッ素樹脂加工と歯磨き粉のフッ素は同じものですか?
Answer
フッ化物は2種類に分けられます。
フッ素のマイナスイオンと別のプラスイオンが結合すると、フッ化ナトリウムなどの無機フッ素化合物になり、フッ素と炭素の結合を含むものは有機フッ素化合物となります。
フライパンの表面などに施されているフッ素樹脂加工(テフロン加工)は、フッ素と炭素が結合した有機フッ素化合物を応用したもので、むし歯予防に用いるフッ化物とはまったく別のものです。
フッ素は人体に約2.5mg存在し、カルシウムと結合しやすい特徴があるため、歯や骨に多く存在します。とくに小児は骨や歯の成長過程でフッ化物が必要となるため、フッ化物が不足すると身体の成長に悪影響を及ぼします。
食品から摂取したフッ化物は吸収されにくく、とくにカルシウムやマグネシウムを多く含むものは吸収率が低くなります。しかし、飲料水として摂取したフッ化物は吸収率が高く、空腹時に水に溶けた状態で摂取すると、最も吸収率が高まります。吸収されなかったフッ化物は糞便として排泄されます。